和紅茶とは?味や香りの特徴・海外紅茶との違いを解説【SAEN Tea】

Posted by minahotanaka on

 

最近、CMなどで目にすることは多くなったものの、まだ馴染みのない人も多い「和紅茶」。その特徴や効能などについて、SAEN Tea スタッフがまとめてみました。
  

和紅茶とは?

「和紅茶 (わこうちゃ) 」はその名の通り、日本で作られた紅茶のことを指し、「国産紅茶」「地紅茶」とも呼ばれます。
日本で紅茶が作られていた、ということに驚かれる方も多いですが、実は日本では明治時代から茶が作られていました。昭和30年代半ばまでは、海外にも盛んに輸出されていたそうです。
日本全国、その土地ごとの気候や土壌で育った茶葉で作られる和紅茶は、各茶園それぞれに個性豊かで、毎回の収穫ごとに味わいも香りも異なります。このように一期一会とも言える和紅茶の味わいですが、おおよそに共通する特徴としては、「穏やかな優しい香り」「渋みが少なく、柔らかな甘みを感じる味わい」などが挙げられます。これは日本特有の気候と、使われている茶葉の品種などの影響が大きく作用しています。
茶葉自体の甘みを感じるためストレートでもまろやかで飲みやすく、濃いめに抽出するとコクも出てミルクとの相性もバッチリな和紅茶。食事との相性も良く、和菓子や和食のみならず色々なペアリングが楽しめます。
   

和紅茶の主な成分と効能

和紅茶に含まれる主な成分と、それによってもたらされる健康効果についてまとめてみます。

・タンニン
「カテキン」と聞くと、緑茶の成分として耳にしたことがある方も多いかと思います。紅茶には、このカテキンに加えて、それが酸化発酵してできる「紅茶ポリフェノール」という成分が含まれています。これによって紅茶特有の赤い水色や、味わいのコクが生み出されています。これらの成分をまとめて「タンニン」と呼びます。
この成分は強い抗酸化作用を持っているため、ガンなどの生活習慣病の予防や、肌の表面のシミをはじめとした細胞の老化の抑制効果が期待されています。また、抗菌作用もあるとされていることから、風邪予防にも紅茶を取り入れるのは良い習慣なのではないでしょうか。 
・アミノ酸 (テアニン) 
「テアニン」とは、お茶に多く含まれるアミノ酸の一種です。テアニンはお茶の旨味成分であり、甘みや旨みを感じるお茶にはより多く含まれていることが分かっています。
また、この成分にはリラックス効果や抗ストレス作用についても効果が確認されており、それに伴って、血圧降下作用、睡眠の質の改善、PMS時のイライラや憂鬱、集中力の低下等の精神的症状を改善する効果も見られるそうです。
・カフェイン
コーヒーと同様、紅茶にもカフェインが含まれています。一杯あたりのおおよそのカフェイン含有量はコーヒーの半分程度と言われており、また、紅茶の場合は胃への刺激がコーヒーよりも穏やかだとされています。
良く知られているように、適度なカフェインの摂取は頭が冴え、疲労回復や集中力をアップさせる効果があることが分かっています。また、血流を促す事から、利尿作用によるむくみ予防の効果も期待できます。
 

海外紅茶との味や香りの違い 

冒頭でもご紹介したように、和紅茶には茶園ごとにそれぞれ個性があるものの、全般的には穏やかな香りで、苦味や渋味が少なく、ほんのり甘味があって飲みやすいのが特徴と言えます。

それに比べ、私たちに馴染みのある海外の紅茶は、基本的に華やかな香りを持ち、渋みが強めのコクのある味わいのものが多く、その味わいに慣れている方は、和紅茶にややインパクトが少ない印象を持たれるかもしれません。「和紅茶」と検索すると、「まずい」といった評判も見られるのですが、この背景にはそのような影響もあるのかなと想像しています。

しかし、和紅茶をよく知っていくと、必ずしもひとまとめに香りや味わいを特徴づけられないことに気付かされます。その茶葉に合った飲み方をすることで香りや味の感じ方が変化したり、どんな食事に合わせるのかを踏まえて、そこに和紅茶の選択肢が増えることで、飲み物を選定する楽しさをの幅をより広げることもできると感じています。 

また近年において、和紅茶の生産に積極的な農家さんは多く、中には香りの華やかさやコクの深さにおいて、海外紅茶に引けをとらない茶葉をつくる生産者さんも数多く存在します。

その上、農薬や化学肥料などに頼らず自然の力によって栽培する有機栽培農法を取り入れている茶園も多いことから、環境や私たちの身体への影響に関しても安心して生活に取り入れることができる点は、とても魅力的と言えます。

  

おすすめの飲み方

現在、SAEN Tea で扱っている和紅茶のブレンドティーである「ハウスブレンド」。この商品を作るにあたって、和紅茶の独自の味わいを大切にしつつも、香りの華やかさやコクも感じられ、どんなシーンにでも馴染むようなものになるよう、常にこだわりを持って茶葉の選定からブレンドまでを行っています。
ホットでもアイスでも、ミルクティーにしても美味しく仕上がるように作っているので、ぜひお気軽にお試しいただければと思います。詳しい淹れ方は ハウスブレンド のページをご参照ください。
和紅茶はお菓子や食事との相性も良く、色々な組み合わせが楽しめます。あずきや和三盆を使った和菓子などはもちろん、スパイスを効かせた焼き菓子やパン、クリームやバターを使用したケーキなど、コクがあるものにもよく合います。食事のシーンでは、バタートーストなどの朝食はもちろん、牛肉の赤ワイン煮込みやポークソテーなどお肉を使ったメインのお料理にもよく合います。
   

まとめ

いかがでしたでしょうか。意外と長い歴史を持ち、今後さらに多くの可能性が秘められた和紅茶の世界。是非、日々の健康習慣や日常の楽しみの一つとして、気軽に取り入れてみませんか?

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