No.4 ウーロンブレンド

このお茶を作ろうと思ったのは、とある国産の烏龍茶葉に出会ったことがきっかけです。

それまでに飲んだ国産の烏龍茶の多くは、ペットボトルに入って売られているような、よくある茶色いものでおいしいと思うものではなかったのですが、このときに飲んだお茶は、まるで台湾の高冷地で作られているような、花のような香りがやわらかく立ちのぼる、ふくよかな旨味が感じられるものでした。

こんなにおいしい烏龍茶が日本の気候と土壌で作れるなんて…！と衝撃をうけると同時に、このお茶のおいしさをもっと多くの方に知ってほしいと思い、SAEN Teaのラインナップのなかに、香料を使わない烏龍茶のみで作ったお茶を加えることに。

おいしさに感動したお茶は、残念ながらどこの茶園か知りえることはできなかったので、自分たちの飲んだ記憶を頼りにしらみつぶしに国産の烏龍茶を飲み比べ、ついに出会えたのが宮崎茶房という茶園の烏龍茶葉でした。

宮崎茶房は国内でも数少ない「釜炒り茶」の産地である、宮崎県の五ヶ瀬町にあります。
まだ有機栽培が珍しかった昭和58年から農薬や化学肥料を一切使わない手法でお茶を栽培し、その味わいは雑味がなく格別のものです。

この宮崎茶房で採れた貴重な春摘みの茶葉を中心に、そこにもう少し茶葉の力強さとコクを足すために、収穫期や品種の異なる茶葉をブレンドし、SAEN Tea独自の味わいに仕上げました。

今現在、国内で栽培される烏龍茶のポテンシャルを存分に感じていただける自信のあるお茶です。